このレビューはネタバレを含みます▼
駆け落ちした子爵令嬢のヒロインと庭師のヒーロー。乗っていた船の沈没事故で、お互い離れ離れになり、ヒーローは記憶喪失に。
数年経って、ヒロインの前に現われたヒーローは何故か逆恨みしている。
全て自分の責任だと、必死で受け止めるヒロイン。
ヒーローは金髪の美しい男性なんですが、ちょいちょいヘタレになり、よくある完璧なヒーロー像とはちょっと違い、新鮮だし、人間臭くて好感が持てます。
いろんな事件が次々と起こり、最後までどうなるのだろう?と飽きさせない展開は面白いです。
逆に、ひたすらイチャコライチャコラ、完璧なヒーローがこれでもかと甘い言葉を囁くのがお好きな方は物足りないかな?
私はすごく楽しめました。
他のキャラクターもそれぞれ味があります。
病んでる人もちょこちょこ出てきてハラハラしました。
ヒロインが悲劇に酔ってしまっていると窘められるシーンが良かったです。
でもだって、でもだってとウジウジしながらお話が進む感じではないんですね。
シーモアさんで購入出来るこの方の作品を3冊購入してみましたが、どれもジェットコースター型でドキドキしながら読み進められて面白いと思います。
この作品が一番切なく感じました。