水属性の魔法使い
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水属性の魔法使い

久宝忠/ノキト/めばる

冒険者漫才で始まる大冒険コーヒー添え

ネタバレ
2025年4月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルを最初見た時はなんだか地味そうな気がしたのですが、読んでみるとなかなかド派手な超絶魔法が出てきて
すごかったです。 もう水分子が存在していたら何でもあり!!!
序盤はさすがに練習初期で魔法もしょぼくてそこらへんの魔物にやられそうになって苦労していましたが、負けず嫌いの性格なのか修行を重ねて相当なレベルまで強くなり、そしてある日海岸に流れ着いた男を拾って漫才コンビを組んだのでした。めでたしめでたし。 その後、王様になってしまって旅に出られなくなったアベルの代わりにツッコミ役を担うニルスの成長も見られ、レア種族を含む色々な相手と死闘を繰り広げながらもなんとか生き延び、第3部では2部で出てきた暗黒大陸かと思いきや正反対の方向の東の諸国へ、多分冒険に出られなくなったアベルをもう一度旅させてやろうという作者の親心でリョウとオリジナルコンビで吹っ飛んで再び珍道中を繰り広げることとなったのでした。
リョウの強さが半端なく、迫力の戦闘シーンが楽しいです。 ただ、水間方と言っているのに氷ばかり出てくる気がして、たまには大津波でも起こしてビッグウェーブに乗ったりしないかなあと思います。
作中でコーヒーがすごく美味しそうに書かれていてうらやましいですが、紅茶ももう少し書いて欲しいかなあという気もします。
アベルのお兄さんについてはリョウが助けてあげるのかなあと思っていましたが二人が出会うこともなく亡くなってしまって、「ワンピース」でエースが死んだみたいな残念さがありました。ご冥福を祈ります。 主人公だからって誰でも助けられるわけじゃないんだよという作者のシビアさを見た気がしました。
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