瞳の中の僕を知らない
」のレビュー

瞳の中の僕を知らない

イズミハルカ

映画を観ているような読後感

ネタバレ
2025年4月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーも秀逸ながら、レイスの表情とか記憶がフラッシュバックするシーンの描き方が上手くて引き込まれました。読み終えた後、「え!ここまで!?続きは!?」ってなるくらい一気に読んじゃいました。
先の読めなさも引き込まれる要因かなと思います。通常は読者って俯瞰できる位置にいて、登場人物の考えが見えてることが多いですが、この作品はそれがあまりなくて本当に先が読めない。主にレイス視点で物語が進むんですけど、当のレイスは記憶喪失で何が正しくて記憶を失う前の自分が何を考えてたか分からず、恋人だと名乗る2人も何を考えてるのか今の時点では分からないので、何が真実なのか、この先どうなるのかというのが本当に気になります。

1巻の時点だと大学生の翔との関係が進んでますが、2巻はカメラマンの堂島との関係が進みそうな予感。
翔は常に一緒にいてじわじわと入り込んでくるタイプ。堂島はふとした瞬間に一気に入り込んできそうなタイプに見えるので、翔との関係が進んだところに堂島が入り込んできて3人の関係性がコロコロと転がりそうな気がします。
今のところ関係性が不明なのでまだ何とも言えないですがハピエンだといいなぁ。

ちなみにこの作品好きな方は砂原糖子先生のライトノベル「心を半分残したままでいる」も好きだと思うのでオススメです。
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