兎の森
」のレビュー

兎の森

苑生

ヒリヒリして苦しいが追わずにはいられない

ネタバレ
2025年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 自分が所有している幼馴染BLでこんなに終始ヒリヒリさせられて苦しいのに、同時にストーリーに引き込まれて事の成り行きを見守り、追っていかずにはいられない作品は初めてな気がします。母親の歪んだ愛情に苦しめられているけど、突き放したり見限ったりできない優しい環が痛々しくてねぇ・・・😭無邪気に笑っていた幼少期にタイムスリップしてどうにかあの毒親と引き離してあげたい衝動に何度も駆られましたわ。

そんな環をひたむきに愛するちょっとおバカだけど憎めなくて可愛い志井。「男か女か環か」という中で彼の選択肢は昔からずっと環一択であり、何があってもへこたれない不屈の精神と愛する環のためなら盛った犬並みに激しい自分の欲望を抑えてまで環に安らげる場を与えようとする姿勢には、「なんてええ子や・・・」とおばさんは感動しました🥹

環の抱えている闇は深いけど、志井が環を導きそこから救い出す一筋の光となることを、そして環が完全に罪悪感や嫌悪感から解放されて本物の愛を実感できるようになる希望ある未来を願いながら続きを追っていきたいです。
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