離婚したい死に戻り皇妃ですが、陛下が溺愛して離してくれません!
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離婚したい死に戻り皇妃ですが、陛下が溺愛して離してくれません!

沖田弥子/木ノ下きの

言葉の定義が曖昧。

ネタバレ
2025年5月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 駄作というほどでもないけど、何か足りない中途半端な作品だと思います。ひたすら溺愛されるラブシーンが読みたいならこの作品でも良いと思いますが、死に戻りの部分を読みたいならがっかりすると思います。
まず、死に戻り(ループ)と転生をごっちゃにしているところで作者様の力量を疑いましたが、編集様もOK出して出版されたのだと思うので、ヴァニラ文庫様はそういうレーベルなんだと理解しました。転生物が得意な人気作家でもあるクレ○ン先生も書いているレーベルなのに(現時点ではこちらのレーベルの作品は転生物でも死に戻り物でもありませんが)、非常に残念です。単なる死に戻りのループ物なのに、戻る前を前世って言っちゃうところが片腹痛いです。前生ならまだ分かるんですが。私も転生物に凄く詳しいわけでも無いのですが、普通にライトノベルを読んでいたら自然と身につく言葉の定義を根こそぎ覆されてやや不快です。これだけ転生物や死に戻り物の作品が溢れている中で、最大公約数的なコンセンサスも確立されているのに、TLだからこの程度のオリジナル定義で良しとする作者様と編集様の意識の低さにがっかりです。
あと、ヒロイン側の前生と今生の繋がりは分かりやすかったけど、ヒーロー側の前生と今生の違いの理由が明確になって無くて混乱しました。ヒーローに記憶が無いから仕方ないのかも?伏線が回収されて居ないと解釈しましたが、それで良いのか自信はありません。
溺愛物として4点、死に戻り物として1点、平均2.5点ですが、死に戻りが読みたかった期待が裏切られたので2点にしました。
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