忘却バッテリー
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忘却バッテリー

みかわ絵子

ギャグとシリアスの寒暖差

ネタバレ
2025年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ ギャグもしっかり、シリアスもしっかり。でもギャグとシリアスの寒暖差で死にそうになる…個人的に好きなのは藤堂の背番号回。1番初めの過去回だからというところもあるが、感情移入のでき方が異常じゃない。勿論、千早、圭ちゃん、葉流ちゃん、桐島サンの過去回もめっちゃ好きで甲乙付け難いのですが、どれかと言われたらやはり藤堂の背番号回。精神的な痛みを肉体的な痛みで打ち消そうとしている所とか、一度の過ちを永遠と引きずって好きなことができなくなる所とかうるっときちゃうんですよ…アニメの方は普通に泣いちゃいました、ページやテンポの問題でスキップされたものをアニオリで全部説明してくれて。シリアス→感動&笑い→感動( ;∀;)6、7話(原作:14〜16話)この流れが完璧すぎる…そして「忘却バッテリー」というものがわかってきてぶっ込む千早の背番号回。どうしようもない遺伝的な絶望、自分を追い詰めても埋めることのできない「フィジカル」の差、嘘で隠し、見て見ぬふりをしてきていた本当の思い。向き合う辛さ、どうすれば良いのか分からずに立ちはだかる「壁」スポーツをする人にもしない人にも伝わりやすい回。そして最後にみんなと一緒に勝利する事を選ぶ…完璧…な、言い表せないほどに完璧な回…ただ…過去回を語る際に避けては通れないもの…知将…他とは違い、現在進行形の過去だったから最後絶望して、救いがないまま試合に戻る。だからこれは泣くとかではなく、「はわぁ」って困惑してる間に置いてかれる感じしかもそのあと二重人格が判明して、「消えたい」っていう思いが分かっていき自分が消えるために行動してるって考えると「はわぁ」ってなる。しかも自分が人格捨ててまで育ててきた葉流火に最後自分が殺されるって言う最高な皮肉……そして葉流ちゃんの背番号回…知将の過去に繋がるのが本当に良い…弱かった自分に真実を突きつけられる。今はとにかく知将と葉流ちゃんが仲直り(?)してほしい…そして山ちゃんの過去回が来たら死ぬ…転んで膝擦りむいたくらいで良いよ…てかコミック16巻の表紙が知将なんだけど16巻だけ文字黒いの何かあるよね!?みかわ先生なら何かあるとしか思えないんだけど!?なんか…闇堕ちして、光落ちしたと思ったら闇落ちエンドとか…そう言うのやめてよね?みんな仲良く甲子園でハッピーエンドなんだから…辛いけど面白い!みんな読んでね!読んでくれてありがと
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