このレビューはネタバレを含みます▼
普段は、可愛いくて不憫な受けや、雄み全開でドSな攻めが執着しちゃう、執着・闇系が好きな私です。
たまたまお試し読みで、話の入りが面白く思い、1冊購入してみました。
受けの南谷くんは、エッチなことにお馬鹿な、フツーの高校生(のち大学生になります)。ちょっとかわいいとこもありますが、美人でも不憫でもなく、私の好きなタイプの受けじゃない。攻めの北山くんは、推しグッズにみさかいなくお金をつぎこんじゃって、一人暮らしなのに家事も苦手、自炊もできない、ちょっとポンコツ臭がする人で、雄みも薄い、これまた私の好きな攻めじゃない。なのに、なんででしょうかね。。この二人のお付き合いを、ずーっとそばで見ていたくなります。何か特別な出来事が起こるわけでもないのですが、お互いが好きになって、気持ちが深まって通じ合っていく過程がじっくりと描かれていて、キューンというかジーンとします。フツーの人のフツーの物語って感じが、とっても心にしみますね。
ただ、ただね。1つだけ物足りないとしたら、北山くんの雄みが足りない事かな。北谷くんはエッチの時に、必ず「(しても)いい?」って南谷くんに聞くんですね。いや~違うんだよ!そこで聞かないで!もう、南谷くんが泣いちゃうぐらい、もう体がもたないよ!って言っちゃうぐらい、雄全開のエッチがみたいのよ!!って思うことが何度もありまして。。優しい北山くんだから、南谷くんは好きなんだと思うけど、1度でいいから、ほら、南谷くんも「北山さんの好きにしていいよ」って言ってるじゃない!そこは男気みせてくれないとー。がんばれ北山くん!激しいのも1回ぐらい見せてよね!南谷くんが妄想できないぐらい、いつもと違った顔を見せてあげて!! って思う私は、間違ってますかね。自分の性癖に寄せたいだけかしら。。