あなたの寵妃でかまわない ~騎士令嬢は吸血公爵に溺愛される~ コミック版
」のレビュー

あなたの寵妃でかまわない ~騎士令嬢は吸血公爵に溺愛される~ コミック版

静華/龍田たると/さくら真呂

ただ守られるだけじゃないヒロイン

ネタバレ
2025年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 分冊版の時から気になって、web掲載の原作小説も最後まで読みました。お気に入りです。
舞台となる隣国は、吸血鬼が王侯貴族として支配階級にあるという特殊な国家。
『血で支配する』、『しもべとなった者の血を吸う』、『体を霧のように変化させる特殊能力』など、吸血鬼にちなんだ設定が色々出てきますが、それがストーリーにきちんとかかわって、ピンチからの形勢逆転の要になったりしているのが良いです。
主人公が騎士隊にいたという設定も、その詳細は「隊の中でも下層の寄せ集め部隊にまぎれこみ、人格者の隊長に保護されて学んできた」という感じでなるほどと思い、個人的には好きなシチュエーションです。また、騎士という物語上の肩書は、剣が強いとか敵を倒すとかじゃなくて、我が身をかえりみず人を守ろうとする主人公の優しさにそれが活かされているんだなと思います。
あと、ストーリーもですけど、やっぱり一番の魅力は作画だと思います。ヒーローもかっこよく、主人公も凛々しく、毎回ちょっとずつ変化をつけている女性キャラの髪型アレンジやバリエーションに富んだ衣装、各キャラのシチュエーションごとの服装に作画の方のセンスと丁寧さを感じます。良いです。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!