白い結婚を求め、離縁を求められる妻ですが、既に家にはおりません。
川崎悠/中條由良
このレビューはネタバレを含みます▼
本人がいないのにこんなにスッキリするなんて。「泣かしてしまうだろうか…」とか浮ついた気持ちで、離縁状を持って浮気相手と帰ってきた夫に、これ以上ないという位の正論で清々しい三行半の手紙。(3行どころか長文でしたが)残っているのは、夫の無事を案じながら完璧に家政を取り仕切っていた主人公と信頼関係で結ばれた使用人たちで、夫への返しが使用人らしく丁寧ながら切り口が鋭く爽快でした。ご主人のする事を否定するわけでも文句をいう訳でもないけど、そんな使用人の皆さんと暮らす事もざまぁになっていると思いました。
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