宮廷魔術師の婚約者
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宮廷魔術師の婚約者

春乃春海/vient

どうなんだろう

ネタバレ
2025年5月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインが無垢で性格が良いと強調せんがため、まるでア呆のように描かれるのって、何なんだろう。
どこまでも無邪気で愚かで危なっかしい女性像。それを大きな愛で守るヒーロー。いい加減、その古くっさい形から離脱できませんか? てか昔だってそんなのナシじゃない?

彼女が望んだからと、仇役たちは犯した罪に対して明らかに軽すぎる罰を与えられる。何十人もの死傷者が出るほどの騒動を引き起こしたのに、領地に送られるだけ。しかもいずれは王都に復帰もアリって。。法治国家と言えるの? 死罪は回避するにしても、生涯修道院とか幽閉とかでも、充分に温情じゃない? 巻き添えで大怪我した人たちに配慮はないの?被害者はヒロインだけじゃないよね。皆んなトラウマ級の被害だよ?
しかも、魔物がまっしぐらにヒロインに襲いかかった経緯については、疑問を提示しただけで回収なし。

そもそも、扱える人の限られる魔法陣を堂々と使っての犯行をヒロイン自身が行うなんて、そんな不合理すぎる筋立てって、どうなんだろう?
王子はその場の混乱を収めるためにヒロインを拘束したんだなと思って読んでたんだけど…何日も拘束した挙げ句、ヒロイン実家の反発で政権を転覆させられそうになったと焦ってグレーのまま釈放する。は?
捜査はしないの? 10日もかかって魔法陣が研究室から盗まれてたことすら分からないって何なんだよ。国を挙げてバカすぎる。そんな国家、見限れよ。

そして、ヒロインは何度も何度も繰り返し同じような間違いをしでかす。それって、無垢でも世間知らずでもなくて単にバカなんでしょ。それを「彼女は子供じゃないんだ。立派な大人の女性だよ」と庇う大人たち。
いやいや、才能があるのと理性があるのとは別次元の話です。

ということで、アレもコレもくだら ないので、3巻途中で離脱。
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