このレビューはネタバレを含みます▼
オメガバースによくある「欲望に任せて…」というストーリー無視の展開が苦手なのですが、早寝先生だったらどう描くのかと読んでみました。
オメガであることを恥じ、誰とも共振したくない心情を「52ヘルツで鳴くクジラ」になぞらえています。
高校の同級生、清成と再会したことで変わっていく過程がとても丁寧。お互いの相手を思いやる気持ちがとても良かったです。高校時代に伝えられなかった気持ちを、ゆっくりゆっくり拾い集めていく…そんな素敵なお話でした。
巣篭もりの解釈も愛に溢れとても良かったです。