隣の嘘つき《小説版》
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隣の嘘つき《小説版》

安西リカ/須坂紫那

隣の正直

ネタバレ
2025年5月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと嘘をつきながら友一さんの隣にいた高瀬さんが、最後は友一さんに正直な心と言葉を連ねて「信じてくれ」というところ、よかったです。
安西先生の作品は視点人物が自分を守るためにこれまでの経験から身につけてきた行動やスタンスが、大事な相手ができた時に自分に返ってきて関係が噛み合わなくなり、勇気を出して今までにしなかったことをして関係を修復しようとするという展開がよくありますが、それがとても好きです。相手のために自分を変える。無理に変えるんじゃなく、この人と一緒にいるためなら変えてもいいと思える。出会いは、人を変えるのですね。
短いながらも、とても素敵な作品でした。
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