被写界深度
」のレビュー

被写界深度

苑生

上・下巻揃えてからの読書をおすすめします

ネタバレ
2025年5月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ (上巻)

過去のトラウマにより好きなものを捨てる決心をし、ひたすらそれから意識を逸らすために取り繕った笑顔でクズな人生を歩んできた早川が見ていてすごく痛々しかったです。本当は誰よりも純粋で繊細な心の持ち主なのに〜😭
そんな彼が紺ちゃんに秘密の屋上で巡り会えたのは偶然のようで必然だったのではないかな〜?だって、あの出会いがなかったら早川はず〜っと一生鬱屈を抱えたままろくでもないクズ人生を送っていたはずですものね・・・🤔

紺ちゃんの早川のどんな態度や行動もフラットにまるっと受け入れる器の大きい感じや、取り繕うことの一切ない真っ直ぐな言葉で早川を深い闇から導き救い出す感じがとても高校生とは思えず「人生何周目なのかしら・・・?」と、ちょっとドキドキした私です🤭好きだな〜、彼みたいなタイプの男の子💗

上巻は紺ちゃんのおかげで大好きな音楽とは向き合えるようになったものの、嫌われる痛みに向き合う勇気はまだない早川が告白するも咄嗟に気持ちを誤魔化す形でのモヤッとする失恋で終了。こんなの続きが気になりすぎて、読者は作者様の巧みな誘惑に乗ってしまうに違いないってもんです。ちなみに私は秒で乗りました!😝

(下巻)

上巻がヒリヒリと痛みを伴う内容だったため同じような重めな雰囲気を覚悟していましたが、いざ読んでみたらお互いに自分のやりたいことを見据えて前向きに過ごしてきた二人の関係が偶然の再会から動き出すとても希望に溢れたポジティブな内容で、なんとも嬉しい誤算でした。

過去の回想なども交えつつ紺ちゃんの早川への想いが変化していくさまや早川の全く断ち切ることのできていなかった紺ちゃんへの変わらぬ想いが丁寧に瑞々しく描かれていて、3年間の空白を埋めながら二人が固く結ばれていく過程を見守りつつ追っていくのは至福の時間でしたね〜☺️

あ、そしてえち中(というか、かなりえち寄りの抜き合いっこ中か)の二人の会話がおもろ可愛くて非常に萌えポイントだったので、これから読む方はお楽しみに〜😉

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セットで一気読みしたほうが感慨と味わい深さ、そして爽快感がかなり増すので
上・下巻揃えてからの読書をおすすめいたします🫡
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