このレビューはネタバレを含みます▼
過去に起こった出来事に対して罪悪感を抱え、心を閉ざした伯爵のヒーローと、ヒーローの命を救った純真なヒロイン。
ヒーローにとって、ヒロインは天使のような存在なので、手に入れる為にあれこれ画策します。
その辺りは甘さもあり、楽しめました。
「男性はみんなどこかに狼のごとき本性を持っている…」という女子寄宿学校の先生の言葉がヒロインの回想シーンにあったのですが、狼と赤ずきんちゃんがモチーフのお話で、ヒーローはヤンデレという設定だそうです。
それで狼伯爵って事なのかな？
ヒロインは確かに赤ずきんちゃんでしたが、ヒーローは、それほどガツガツした狼でもなく、病んでるようにも見えませんでした。
いろいろショックを受けて人間不信の上に、自分を責めて心を閉ざしている感じです。
ヒロインへの愛情の注ぎ方も病的ではなくて、誠意があるし、大事に甘やかしています。
酷いのはヒロインの兄で、ヒロインがピンチに陥るのですが、まぁ…えげつない。
いろいろ乗り越えたハッピーエンドですが、ヒロインが純真無垢で、母性的なところが良かったです。
ヒーローはもうちょっと腹黒さが欲しかったかな。案外いい人でした。
イラストは、びっくりするほどヒロインがロリロリしていて、可愛いのですが、読んでる方が罪悪感を感じてしまいました。
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