このレビューはネタバレを含みます▼
個人的には色々考えさせられた良い作品。
残酷すぎる、主人公が可哀想!とのコメントも多いですが、虐げられた主人公が最後はハッピーエンドになるシンデレラストーリーは王道の設定で、似たような作品が多い。ここまでやらないと読者にはインパクトが残らないし、ありきたりの話とレビューされてしまうとなると、やりすぎ感があって仕方ないかな。
ただ、臣下にしろ貴族にしろ、終わってから気がつくじゃないけど、雑魚すぎてイライラしてしまう。臣下ってもっと感情をコントロールして、ちゃんと調べて冷静に判断するんじゃないの?と。そのイライラも含めて、良い作品だと感じました。
ラスト4巻では、主人公が敵国で精神的暴力をされる表現などあり、それについても読者の考え方は分かれると思います。ここも今の先進国では人権が優先されるので、ありえない話ですが、戦争が日常にある国では、おそらく現代でも普通なことで、物語としての設定ならそういうこともあると批判はしないかな。他人事ですが、あくまで物語だから他人事で見られるし、終わりよければ全て良しというか、最後はきっちりハッピーエンドで終えてますので、話の盛り上がり、落としどころとしては妥当かと分析しました。