被写界深度
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被写界深度

苑生

早川派です<(_ _)>

ネタバレ
2025年5月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 早川と紺ちゃんの物語です。
チャラチャラしていつも笑顔の早川。早川には実は過去のトラウマがあって、紺ちゃんに対して複雑な気持ちを持っています。
この、冒頭!
この部分では、チャラ男の早川が紺ちゃんを良くも悪くも意識する理由がよくわからない。でも読み進めていくと、早川がいつもヘラヘラしてチャラチャラしてる理由が、悲しい過去に繋がってたことがわかり、紺ちゃんへの想いも自然と理解できるようになって⋯⋯。そこまでが1巻。

2巻はふたりの3年後。紺ちゃんパート。間に彼女がいたと言っていたところを見ると、早川との過去は黒歴史なのかなぁと思うんだけど、今まで誰にも理解されず嫌われないように自分を騙してきた早川が、好きな音楽を一生懸命やってるのを見て――。
3年間を見ておけばよかった、というところがじーんと来ました。

レビューを見ると紺ちゃん派の方が多数のようですが、わたしは早川の弱さ、紺ちゃんと出会って、過去を脱ぎ捨てようとがんばる姿勢に惹かれました! でも早川の髪型、高校生の頃の方が好き!
紺ちゃんは優しいというより、まさに一貫して自分に正直なんだと思います。

このままえっちぃ描写はなく、美しく終わっていくのかなぁと思っていたら、非常に現実的ないたし方で、とても好感度高(笑)。するりとヤッちゃうより、現実的な描写、好きです。タオルとかね! 紺ちゃん、ナイス! お道具の方も「買ってきた」という感じにビニール袋に入ってるのもツボです。

どなたかが、一気読みした方がいいと書いてありましたが、映画のように流れていくストーリーなので、その方がいいかも。かく言うわたしも夜中に一気買いして、今、明け方です。一通り読んだので、後は噛みしめるように繰り返し読みたい。

紺ちゃんの漢気で、早川の自己肯定感上がるようにべろべろに甘やかしてあげてほしいなぁと思います!
思いやりのあるやさしい物語だと思いました。続き出たらうれしいなぁ。SSでも⋯⋯。
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