このレビューはネタバレを含みます▼
お人好しなOLヒロインは夫に浮気され、身ひとつで両親不在の実家に出戻ってきた。そんなさなか空き巣に入られ呆然としていたヒロインに隣家の幼なじみが救いの手を差し伸べ…という話。創刊からお気に入りのwithで大好きな白石先生、それに加えて岩下先生の装画!買わない以外の選択肢がありません!初めはバツイチのヒロインかぁと読む気が失せたのは事実ですが、読み終わってみてヒロインはバツイチで正解だと思いました。なんて言うんだろ…バツがついてるからこその及び腰というか、自己肯定感の低さとか、一歩踏み出せない感じがたまらなく良いんです。それに昔憧れてたとかほのかな初恋を~とかではなくガチめに苦手意識を持ってたっていうのもポイントが高くて、マイナスからのスタートが好きな私にとって刺さりまくりでした。感情の機微も丁寧に描かれてたし読み応えがありました。一方のヒーローぶっきらぼうだけど情に厚くフェニミスト(巻末のヒーローsideで単に好意からの行動だった)でこれはヒロインが惚れるのも仕方ないなと思いましたね。ツンとデレの出し入れが上手いんだよー。私も惚れるわこんなん(笑)。後半は白石先生オハコの別離or逃避。これがあるから盛り上がるんですよね。シャンプーボトル抱きしめるシーンは一緒に泣きました。ただ苦言を呈すと、ヒロインはいい子すぎる。勧善懲悪やって欲しい民の私はヒーローの主張に首がもげるほど同意で、もっと言うと元夫は謝罪に来るついでに慰謝料も持ってこいと突っ込みたかったです。全体的に面白かったからいいや。コミカライズお願いします。