お求めいただいた暴君陛下の悪女です(コミック)
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お求めいただいた暴君陛下の悪女です(コミック)

天壱/SORAJIMA

愛さずにはいられない!暴虐皇妃!

ネタバレ
2025年5月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ こんなにも暴虐の限りを尽くす皇妃がかつてあっただろうか。ラースはその魔力の高さから母親の不義の子だと疑われ、前世は家族に陥れられ利用され、虐げられ、残虐に殺された。その記憶を頼りに、現世では強く生きようと行動する。その圧倒的な強さ、頭の良さ、美しさったら、もぅ!もぅ!惚れ惚れせずにはいられません!もちろん冷酷な暴君陛下もそんなラースに少しずつ惹かれている様子。特に痺れるのは4巻!ラースは前世で恩のあるシングを従者にしていたが、ラースに嫉妬した愛人の第六夫人にシングのその美しい顔をズタズタにされてしまう。ラースは自分も前世でされた様に、第六夫人の顔を魔力の炎で焼き、目を潰す。その暴虐を見た皇帝に「妻の可愛い嫉妬ですから。」と言ってのけるのだ。それは、1巻でラースが皇帝に投げ付けられた言葉。おお!ここでその台詞を回収して来ますか?!思わず1巻読み直し、また4巻へとループ読みせずにはいられない!皇帝もラースの所業には笑うしか無いのだ。どんなに暴虐の限りを尽くしても。ラースの機知と正義感は鮮やかに強い!これは惚れてまうやろ!常に傍に従えているシングにまで嫉妬している皇帝が可愛い。もちろんシングにもラースにもそんな気持ちは無いので。それを証明するかの様に、ラースはシングに犬の口輪を着けて見せる。これは自分の犬なのだと。これも1巻の冒頭のシーンに繋がるんだよねぇ。シングが口輪を着けてるのはそういう経緯だったのね!回収に次ぐ回収の気持ち良さ!スカッとするわぁー!ラースの本物の復讐は彼女を虐げて来た祖国の実の家族へと向かう筈。向かう所敵無しのラースのこれからにワクワクが止まりません!そして愛人を蹴散らし皇帝の本物の寵妃となる日まで。楽しみに待ちます。絵も本当に美しい!特に地毛である金髪に戻ってからのラースの麗しさったら!自信満々のその瞳。美しい姿体にピッタリのドレス!皇帝の肩巾広過ぎ問題にはちと笑ってしまうけど、そんな対比も面白く。目にも楽しいです。
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