殿とつばめ
」のレビュー

殿とつばめ

小石川あお

切なくて美しい物語

ネタバレ
2025年5月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 互いを思い遣る気持ちに、主従の立場、麒麟とつばめという役割や習性が絡みあい、切なすぎるすれ違いが続いて苦しいです。次こそ救われるのでは、もう救われてもいいのでは、と縋るように読み進めて、最後の最後で傷つき続けた2人がむくわれた時、読者である自分も救われたような気持ちでした。この先2人には辛いことも悲しいことも訪れることなく、ずっと幸せでいて欲しい‥あお先生の描く物語は、気がついたら涙が流れているような、切なくも優しい世界です。
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