偽りの聖女と死に損ない凶王の愛され契約聖婚
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偽りの聖女と死に損ない凶王の愛され契約聖婚

篠崎一夜/香坂透

もう一度読み返すと深みが増す作品

ネタバレ
2025年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ エウロアがずっと隠していた秘密や自我が生まれてから今に至るまでが私が予想していたものより遥かにえげつなくて心が痛くなりました。皆と同じように聖女を崇拝するのではなく運命なんてクソ喰らえ精神のラシードだからエウロアの心を溶かしてあげられたのだなとしみじみ思いました。聖女ではなく真逆である力を持つエウロアと凶王と呼ばれる呪われた王の二人の心の距離が縮まっていく過程が凄く良かった。。エウロアのことを大切に大切に触れるラシードのギャップも凄く良かったです。あとは個人的にハカムがいいキャラで好きです。
読み進めていくと所々気になる部分がありましたが、最後にそれを全て綺麗に回収してくれたのでとてもスッキリしました。そして一度読み終えてから全てを知ってる状態でまた一から読み返すと色々見えるもの感じることが違くて凄いなと思いました。
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