お針子としても令嬢としても中途半端。

ネタバレ

2025年5月30日

このレビューはネタバレを含みます▼ まず前提としてお針子令嬢、恋愛からの婚約じゃなく許婚だったので捨てられない努力をしていたとは思えません。
得意なハンカチ縫いだってお針子で食べていくなら、若者のメンズにウケの良いデザインだって学ぶのが普通ですよね。
でも好みを一番把握しているはずの婚約者にすら「デザインが古臭くて恥ずかしいから使わなかった、返す」と返却されるなんて、お針子としてのプライド無いんでしょうか？
お針子スキル無い妹の方がコンラッド好みのデザインの良いハンカチ選べるなんて、お針子令嬢って何の長所があるんです？
しかも婚約破棄されて妹に乗り換えられたなんて世間体が地に落ちているのに、名門のイケメン侯爵に求婚されて「で、でも私はまだ…」とか何様のつもりなんでしょうと、このヒロインが被害者ぶっているのが何一つ理解できませんでした。
髪と目の色が男ウケが悪いからと、お洒落しないで部屋に引きこもって自分が妹に唯一勝てる縫物ばかりしていたら、婚約者の心を独占できないのも当然なのでは？
美人でハイスペで人望があって周囲に自慢できて、婚約相手の実家も「妹でいいよ」ってOKするなら、婚約者も愛していない姉との婚約より、甘え上手で美しく、人気者で生まれてくる子も容姿端麗になる妹を結婚相手に変えるのは人としてどうかはさておき、お針子令嬢とその妹の両親が怒るどころか「いいよ」と言うならそうなってしまうのでは。

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じゅじゅべさん

(女性/30代) 総レビュー数：15件

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