WOLF IN THE HOUSE:ウルフ・イン・ザ・ハウス【タテヨミ】
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WOLF IN THE HOUSE:ウルフ・イン・ザ・ハウス【タテヨミ】

Jorge P

どちらの姿も愛おしいウェアウルフ達

2025年5月31日
冒頭から独特な空気感と構図に引き込まれ、日常から非日常へ滔々と…いや、ワチャワチャとかな(笑)流れ出す物語にしっかりハマってしまいました。大変素敵なお話でした!
最初は絵が少し苦手かなとも思ったものの、出だしの細かいモノローグといい、センスの良い配色といい、全面から面白いニオイがぷんぷんしてるので先が気になって読んでしまう。だって狼男ですよ!?しかも夜は人間(イケメン)だけど昼は犬(狼)に変わってしまうという、非常にジレンマを抱えた設定。え、スキ!
ちなみにウェアウルフのお話ではありますがファンタジー要素はそれだけです。むしろファンタジー苦手でも犬好きなら絶対楽しめるはず!

前半はコメディー強めで気楽に読めますが、だんだん登場人物が増え、気がつくと不穏な気配が忍び寄っていたりします。ミステリアスなCP、アインとディーゼルの重くて苦い過去編。でも、いけないとわかっていてもお互い惹かれ合ってしまう2人の姿が、息が詰まるほどスリリングでセクシーなのでぜひ読んでほしい!
メインCPの白富士と真敏が平和でコミカルな分、その振り幅ゆえにストーリーがとっ散らかった印象もなくはないですが、この重苦しさがまた秀逸なので。はっきり言って最初はアインがただ胡散臭い奴にしか見えなかったけど(たぶん髪型のせい)、いつの間にかすっごい色っぽくなってるし。秘密を抱えた男、最高です!
そして登場人物がみんな本当に可愛いし魅力的なのよー(元カレ除外ですが笑)
言葉の表現も詩的で美しいので心地良く読めます。

なのでシーモアさん、本作品をより深く楽しめる完全版も!ぜひ!配信してください!
外伝のナイトフォールも!
お待ちしてますー♪
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