片田舎のおっさん、剣聖になる外伝 はじまりの魔法剣士
佐賀崎しげる/鍋島テツヒロ/空路恵/渡辺樹
このレビューはネタバレを含みます▼
「片田舎のおっさん、剣聖になる」は、そのタイトル通り、片田舎でひっそりと剣術師範を務めていた主人公が、かつて指導した弟子たちの活躍によって、図らずも大国の要職に就き、その秘めたる実力を惜しみなく発揮していく物語です。
この作品の最大の魅力は、なんといっても主人公であるベリル・ガーデナントのキャラクターにあります。彼は決してイケメンでもなければ、野心家でもありません。むしろ自己評価が非常に低く、自分の実力を過小評価している、ごく普通(に見える)のおっさんです。しかし、その内にはとてつもない剣の腕と、弟子思いの優しい心、そしていざとなればどんな困難にも立ち向かう覚悟を秘めています。
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