お父様を探そうとしたのに
」のレビュー

お父様を探そうとしたのに

ONGNYO/Blooming Bouquet

めちゃくちゃモヤッとする

ネタバレ
2025年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵柄が多分人を選ぶ。かなり独特というか、女性の肩幅とかもイカついタイプの作品。それに加えて、人によっては結構モヤる展開があります。私は特に、主人公の父親が許せなさすぎて、すごくイライラしました。主人公の父親は、とある事情から恋人である主人公の母親と離れなくてはいけなくなり、必ず迎えに行くと誓って彼女を弟に託します。それから長い時が経ち、連絡も寄越さず迎えにも来ない恋人を想いながら、失意の中、娘を遺して母親は死んでしまう……というのが物語の始まりでした。しかもこの弟がド屑野郎だったせいで、母親は長年苦しんだ挙句に死ぬわけですが、その間に父親はなんと、別の女と結婚しようとします。とある目的のための契約結婚ではありますが、きちんと愛してる恋人を10年近くも放置して待たせておきながら、恋人になんの相談もなく別の女と結婚するその神経が本当に理解できませんでした。で、結局その女との結婚を進めてる間に主人公の母親は死に、それを知って悲しみはしたものの、すぐに何事もなかったかのように予定通り結婚して母親のことを過去のことにするのが…もう…めちゃくちゃ腹立ちました。他の女と結婚してる状態でどうやって恋人を迎えに行く気だったんだよ……。しかも恋人を迎えに行くために必要な作業の一環的なノリでしたが、じゃあなんで死んだ後に結婚する必要があるのか……愛してたとかほざくなら操を立てることくらいしましょうよ。主人公も、母親とは別の人と結婚する父親に最初こそショックを受けるものの、結局はアッサリ許して、新しい家族と仲良くなる……みたいな感じで、父親のクズムーブがまっっったく悪いこととして描かれず、主人公の母親が浮かばれ無さすぎる上に可哀想すぎて、読んでて辛かったです。この父親がなんの報いも受けず味方ヅラしてずっと主人公のそばに居るのが許せなさすぎた。主人公の母親はお前が不幸にしたようなもんなのによくも平然と生きてられるな貴様……って気持ちになるお話でした。韓国漫画でよくある、母親死んで父親と再会する話で、母親に感情移入するタイプの人には全くおすすめ出来ない作品でした。
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