しがみついても無駄です
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しがみついても無駄です

Candysoda/Marucomics

しがみついているのは誰?

ネタバレ
2025年6月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵が絶妙に微妙なんですぅ。皇子なのにモブ顔。表情の読み取れないヌボーッとした顔。ヒンガリ目のヒロイン。カラーは綺麗。ドレスもまぁ、細やかで素敵かな。ところが。登場人物の顔が雑!雑過ぎます。でも!物語の面白さに、そこは我慢しましょう。気になるけどね。気も散るけどね。王位継承権の低い第五皇子・ラカンを皇帝にする為、自分の全てをかけたカーラは、全てを失い、ラカンにも裏切られて、毒に冒され死ぬ。死に戻った人生で復讐して自分の人生を生きようと画策するカーラ。死ぬ間際に常に自分に誠実であった元婚約者のフェイロンを大切にしようと心に決めた彼女はフェイロンとの婚約を破棄せず、彼と心を交わして行く。そして、自分を裏切ったもう1人、従姉妹のビエナにも淡々と復讐の機会をすすめて行く。今4巻!やたらと従姉妹のビエナを可愛がっていた父は、実はビエナの母と過去に不倫をしていて。(というか、ビエナの母が弄ばれて捨てられていた。)ビエナとカーラは異母姉妹であった事を知る。はい、父サイテー。この父は入り婿であったのに、爵位に執着していて、正当な後継者であるカーラからその地位を奪っていた。そして権力をかざして横領までしていたのだ。カーラはそれを暴き、爵位を奪還。父を領地へ送り、内政を管理して行く。そして、自分を利用しようと近付くラカンをのらりくらりとかわしながら、王宮に渦巻く謀略の確信に近付いて行く(多分)。今のところ現皇帝陛下がトップではあるものの、皇子を誰も産んでいないという皇后が社交界の権力を牛耳っていて(何故?)フェイロンと婚約しているカーラを憎んでいる様子。(不思議)皇后がラカンの母で、王位に付けたい、とかならまぁ、分かるし、権力構造もあるんだろうとは思うものの。その辺りがこれから詳らかになって行く様子。今のところ、異母妹のビエナから陥れられようとした事を軽くかわしたりしてるものの、そんなに大きなザマァはなしえていない。物語の結末は王位継承権がフェイロンに与えられ、その傍らに王妃として控える幸せなカーラを見ることが出来るだろうとは思うものの、ラカンやビエナには完全にやっちゃって欲しい。権力にしがみついてるのは、ラカンか、それとも皇后か。不義の子なのに侯爵家の娘という立場にしがみついているビエナか。その父か。それとも。今世の「生」にしがみついてるカーラの必死さが無駄に終わらない事を願います。
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