天使は見えないから、描かない
」のレビュー

天使は見えないから、描かない

島本理生

比喩とか引喩が秀逸だと思う

ネタバレ
2025年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 島本先生の本は好きなんですけど、この作品は苦手な部類でした。
私も大概昭和脳なんで、女性独特の甘えみたいなのが受け入れられないんですよね。
物分かりのいいフリしながら腹ん中では被害者意識が強かったり、甘えれる人間に対しては八つ当たりを平気で出来たり。自分の内面と向き合うのが嫌で外側をガッチガチに固めて虚飾にだけ邁進してる。
そういう生き方を否定したいわけじゃないけど、そういう生き方をしてる人の内面を延々と読まされるのは私には苦痛でして…
同作者のRedとかイノセントが好きって思える方にはオススメできます!

波打ち際の蛍とか夏の裁断のような、理不尽に痛めつけられても矜持をコッソリと大事に守り続けてる女の人が出てくる島本先生の作品が好きな人間なんですよー。

あと山﨑方代さんの歌は追いかけてみようと思えた。
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