最近の人類は魔王をナメている【電子単行本版】
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最近の人類は魔王をナメている【電子単行本版】

木口なん/SHICON/夕霧

面白いが

ネタバレ
2025年6月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者日本人じゃないのかな?言葉の端々で違和感。
誤植もいっぱい。これに関しては編集部仕事しろとしか思えんが、誤植が酷すぎるせいで、折角のストーリー没入感が急に現実に引き戻される。これがマジでもったいない。
下書きが残ってる部分とか、リアルタイムな雑誌ならまだしも、単行本化の時はちゃんと直してよ.....
という、1点において☆4

ストーリーの設定は、超天才が世界滅ぼそうとしてるけど、チート能力も持ち前の頭脳で攻略余裕だね!の主人公最強物語。
でも市政に下ったり、結構人間的な生活もしてるけど、ちゃんと物語的に意味があって賢い。
急な異世界転生で困惑する主人公、結構早い段階で非常な決断をくだせるようになるのは漫画的というか、ちゃんと魔王様(悪辣な方)してて面白い。

でもこの世界の魔王は、悪逆な魔王ではなく、「魔法の精霊王」の略。どちらかというと自然王とか精霊王の方が立場的には正しそう。
だけど人類調子乗りすぎだから、一旦自然の脅威を思い出させようぜ、みたいな、自然災害の拡大解釈というか、現代版ノアの方舟というか。

自然災害だからか、魔王は王様だけど、配下が死ぬことになんとも思ってないのは、自然は自然に帰る、の考えから来てるのかな。

動き早いね??とも思うが、よく読むと作中ではちゃんと時間が経ってたりするので、
一気に読み進められるという意味で、展開が超早い。

あと人や魔物が死ぬシーンがあまりにリアル過ぎるので、グロ苦手な人は注意が必要。
拷問とかではないけど、虐殺ストーリーだから、人も魔物もまぁ死ぬ死ぬ。内蔵の切断面綺麗に描くし、血も吹き出るタイプ。
ちょっと前に流行った、モンスターに現代人食べられまくるパニックホラー漫画みたいな感じの表現。
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