身ごもったら、この結婚は終わりにしましょう～身代わり花嫁はS系弁護士の溺愛に毎夜甘く啼かされる～
一ノ瀬千景/千波夕
このレビューはネタバレを含みます▼
ヒーローの長い長い長い、本当に長くて切ない片思い。
実はヒロイン以外はヒーローの気持ちなんて知っていて、見守っていたことが最後に判明する。
ヒロイン祖母のとんでもない計画に振り回されたヒーローとヒロイン。
祖母は２人の孫の幸せの為に大胆な計画をたてる。
ヒロインが目を背けていた想いにも気づいていて、二人の孫の幸せの為に、ヒーローとヒロイン姉の偽装結婚を持ち出す。真相を知らないながらも、巻き込まれることに了承したヒーロー。そして、結婚三カ月前にヒロイン姉が失踪し、ヒロインに結婚話が回ってくる。
反対していたヒロインだけど、ヒーローがあっさりと受け入れるし、ヒーロー父親には頼まれるしで、身代わりの花嫁として結婚することに。
姉へのコンプレックスで、ヒーローがずっと姉を愛してきたと誤解しているヒロインは、二人の婚約報告で自分の気持ちを自覚した途端に失恋が確定し、なんとか気持ちを落ち着けた半年だったのに、自分が変わりとして花嫁になることに、切なくて複雑で。
ヒーローへの想いを必死にヒロイン隠していて、ヒーローもヒロインを騙していたことで想いを打ち明けることが出来なくて。そんな二人が身体から始まる夫婦となる。そして、ついに妊娠し、嬉しいのに、切ないヒロイン。喜ぶヒーローに安堵するも、姉の部屋で書類とヒーローの写真のアルバムを発見し、さらには、姉には特別優しかったヒーローがどうしても忘れることが出来なくて、ヒーローの誕生日翌日に姉に会いに行くように、飛行機のチケットとメモを残して実家に帰る。
しかし予想に反してヒーローはヒロインを迎えに来ていて、さらには姉の帰国も知らされて、そこで、家族揃ったところで、姉と祖母から、今回の騒動の真相を聞かされる。ヒーローが姉に優しかったのは、事故の時にヒロインを庇ったばかりに、姉に消えない傷が残った罪悪感からであったことなども聞かされる。
番外編では、２人の中学生時代のマフラーのエピソードが。ヒロインから本当は自分の物だったと明かされて、失言していなければ、もっと早くにヒロインと恋人になれた未来があったはずと落ち込むヒーロー。
そして、同窓会のエピソードでは、ヒーローの切ない片思いをみんなが知っていて見守っていたことが判明。鈍いヒロイン一人が知らなかったという結末。
同窓会なのに、二次会には行かず、ホテルで熱い夜を過ごす二人。
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