わたくしのことが大嫌いな義弟が護衛騎士になりました
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わたくしのことが大嫌いな義弟が護衛騎士になりました

汰田羅おい/夕日/眠介

引っかかる点も

ネタバレ
2025年6月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 好きで何度か読み返してはいるんですが、何点か引っかかる所も。転生では無い悪役令嬢モノです。ある日いきなり出来た弟。父親の不義の子であろう弟に小さな頃のヒロインは思う所あるけど、矜持を持ってイジメというかご指導を。そんな姉様に弟ヒーローは直ぐにメロメロ。実は不義の子では無く駆け落ちした王弟のお子様だったヒーローは、ヒロインとの婚約を果たすべく、自分の子を王位につけるべくかなり苛烈な王妃から狙われる側妃サイドの従兄弟と手を組み王妃を追い詰める訳ですが。引っかかるのは、当て馬がいい人過ぎてちょっと可哀想だなという点と、何より王妃が酷い人ではあるけど、そりゃそうなるよねって思えてしまう点です。正妃なんですよ。それも第一王子産んでる。でも王様は側妃に夢中で病弱な王子にすら見向きもせずに十数年。側妃は男の子産んで、文脈からすると王様は正妃から側妃達を守ろうとしてる。守るのは当然だけど、そりゃ王妃サイドも怒りもつのるでしょと思えて仕方ないです。愛人では無いけどせめてもうちょい正妃に敬意はらうべきでは?お陰でヒーローの従兄弟にあたる側妃の長女が悪い訳ではなくても、正義感かざしている姿に、そりゃそちらは愛情に包まれた人生送っていましたからね。その間蔑ろにされている正妃側の気持ちはガン無視ですか?と思えてしまい、いまいち読感が良く無いです。正直出てはこない王様が一番嫌いですね。
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