学ランの中までさわって欲しい
」のレビュー

学ランの中までさわって欲しい

登田好美

愛し愛されるって素敵だなと浸っています

ネタバレ
2025年6月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何だか、久しぶりに"浸れる作品に出会ったな..."と感じました。
学生によるセクシュアリティがマイノリティであることへの悩みとかカミングアウトとか、それによるいじめとか...リアルでも起こりうることで実際に悩んで苦しい思いをしてしまうこともあるのかもしれない、そういったことをストーリーに組み込んでいることで、より現実味があって感情移入がしやすくて。
その分、悩み隠してきた主人公が、好きな人に好きになってもらえるということに涙をポロポロさせながら幸せを噛み締めるシーンには同じように涙が出てしまったり、初めは遠慮がちだった関係性が大人になって付き合いが長くなるにつれて自然とキスをしてお互いが愛しいって視線を送りあっている姿には同じ人をずっと愛し合っているふたりの愛の真っ直ぐさに憧れとともに幸せを感じたり、とにかく、読んだら自分の人生の苦しさもいつかこんな風に包み込める日が来るのかも。と考えられる温かい作品でした。
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