その花の名前は
」のレビュー

その花の名前は

青波鳩子/ヤナギヨミ

純文学系がお好きな方に

ネタバレ
2025年6月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 群像劇なので誰が正義とか無い。痛み分け。浮気モラハラ王太子も被害者公爵令嬢もお家乗っ取り犯罪者公爵も略奪女も頭からっぽ取り巻き側近たちもバカ息子放置で後手後手の王妃も全員ほんの少しずつマイナス喰らう感じ。多分海外の純文学系を好んで沢山読まれるタイプの読者には結構受けが良いのではないかなという印象だけど個人的には「だから何が言いたいんだこの作者は」としか思えなかった。王妃目線で、クズ王太子がどれだけ可哀想な子かを徹頭徹尾示してくるので母王妃=作者という構図かもしれない。親ばかの力でダメ息子の尊厳を守り切った母性愛溢れる作品が読みたい方に。あとタイトルのその花の名前は公爵令嬢のエピソードでは必要事項ですが、他キャラのエピソード満載の群像劇形式のこの作品でこのタイトルは最適だったのかなぁとも思いました。その花と関係のある公爵令嬢があまりにも脇役すぎる。
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