月華迷宮の巫女 ~奪われた純心~
」のレビュー

月華迷宮の巫女 ~奪われた純心~

水島忍/野田みれい

ファンタジー

ネタバレ
2014年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 血筋を大事に思う傲慢な新王のヒーローと、預言を行う事ができる、古くからいる「月の民」であるヒロイン。
国の安泰の為、王と結婚して世継ぎを産まなくてはならないという古いしきたりがある為、王に娶られ王妃になる。
ヒロインは預言を行う事が出来ず、それがコンプレックス。
ファンタジー要素は、預言云々の辺りで、傲慢な水島ヒーローが、(本当は愛しているけど)DVをして、追い詰められたヒロインが頼れる人はヒーローしかいなくて、愛されたい!優しくして!という本音を必死で隠して縋るのが基本的なお話の部分。
「愛蜜の復讐」と同じく、ヒーローとのコミュニケーションが主に夜の寝室なので、ヒーローからの愛を感じられにくく、感情移入しにくいお話だと思います。
また、ヒロインの独白が延々と続き、陰謀などの事件は起こるものの、同じ様な調子でお話が進むので、苦手な方もいらっしゃるかな~。
とにかく暗い雰囲気なのですが、水島さん作品のこういう流れが好きなので、私は結構楽しめました。
絵は、可愛らしいし、綺麗だと思いますが、ヒロインが幼すぎるように感じました。
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