このレビューはネタバレを含みます▼
1巻はかわいくて何とか2人両想いになってくれないかな、と思ってた
でも2巻はどう読んでもどちらの立場からでもキツくて苦しい…
環のメンタルはどういう状態なんだろう。笑顔が可愛くて素直で頑張り屋で、でも常に深淵をのぞいているような引っ張り込まれないように闘う毎日なのかな
志井が本気で環を好きで何とか自分を好きになってほしいともがけばもがくほどうまくいかない、ずっと志井のかわいさに流されてくれないかな、と微笑ましく読んでたんだけど、現在の母親の状態で志井と一緒に突き落とされたような気持ちになった。
志井は環のことが好きで、性欲もあるけど一番は理解者というか拠り所でいたいという気持ちがまずあるという事に涙が出た。そしてその上でやはり性欲はあるし自分のこと愛してほしいっていう欲もあるし、最後のもうまくいったとは到底言えないと思う。でも母親の身勝手なものが愛ではなくて、志井から与えられるものを愛だと感じて受け取ってくれたらいいな、と思う
個人的に志井にタクミみたいな存在がいた事にすごく救われた。
志井のこと、かわいくて気に入ってた、だけではなくもう限りなく好き寄りだったんじゃないかな,と思う。
この先どうなるのかな、環は志井のこと恋愛的に好きになってくれるのかな、結局うまくいかなくてタクミのところに行く時もあるのかな、とか…
続きは出ないんだろうな、と思ってしまいましたが、もし母親を捨てて志井と幸せに暮らせる世界線があるのならいいな、と願わずにいられない余韻のある終わり方でした。