ベル・プペーのスパダリ婚約~「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!~(コミック)【分冊版】
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ベル・プペーのスパダリ婚約~「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!~(コミック)【分冊版】

朝霧あさき/セレン

女性攻め作品

ネタバレ
2025年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 連載最新話まで追っています。
色々ごった煮の世界観なので私含め気になる人は気になるかもしれませんが、とにかく画力が高すぎる。
昨今は守られヒロインではなく前線で単独で戦えるレベルのパワー系ヒロインが需要あるんだろうなと感じておりますが、それ極まれりといった作品。
普段は両者共に外面仕様の仮面を付けているけど実は…という、お互いの前(あるいは相手のため)だと抑えている自分をさらけ出せるし、自分にないものや求めているものを補い満たし合える、愛が重い破れ鍋に綴じ蓋な面白可愛い夫婦を堪能できます。
ヒロインに闇から引っ張り上げられ救われるヒーローの図がお好きであればハマるのではないでしょうか。
ただ、まさかのヒロインが反転の魔導具によってガチの男性になれる設定があり、元々口調も性格も男前なヒロインな上その姿になると男らしい振る舞いも板についた感じになるので、実は男でしたと言われても全く違和感なく、一瞬これもしかしてBL作品だったのかな?と確認してしまいました。変身しても服は破れないどころか服ごと変化するの便利ですね。
今後この設定がどのように活かされていくのかはわかりませんが、今のところイチャイチャするのは元の女性の姿です。
とはいえジルベールはレティシア相手だと容姿が男でも女でもすぐに頬を染めまくっていて、レティシアがそんな旦那様を見てゾクゾクしちゃう(耐えろ理性)みたいな感じで、赤面して恥ずかしがるけど本当は嬉しくて抗えない乙女な旦那様を可愛がる「女性攻め」イチャイチャを我々は見せつけられるので、そこは人を選ぶかもしれません。普段はめちゃくちゃイケメンなシゴデキ男なんですけど、レティシアの前だと初心な乙女のようになりますので。

物語としては、まだ物事が少しずつ動き出している(布石を打っている)状態で今のところお互いの溺愛の様子をお楽しみください的な展開が多いため内容は薄く、今後の展開でどう転ぶか…といった感じ。
飛び抜けた武力で戦う妻、飛び抜けた頭脳で戦う夫というバランスの取れた最強夫婦にどのような試練が待ち受けているのか……楽しみです。
個人的に二人の突出した戦闘力と頭脳明晰さに関して、レティシアは公爵令嬢がそうなるに至った経緯を、ジルベールは盤上遊戯が得意であるという点の納得感がもっとほしかったところはありますね。今後に期待ということで様子見の⭐︎3。
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