このレビューはネタバレを含みます▼
妻が遺したレシピを通し、夫婦の絆が更に深まっていく、毎話、涙が溢れてしまう物語です。闘病の辛さ、遺された親族の辛さ、など自分も母の闘病経験があり、重なる部分もあって涙が止まりません。母にレシピや手紙を遺して欲しくてノートや便箋を渡しましたが、結局書けないままで他界したので、りほ子さんが卯之助さんに遺した愛情の詰まったレシピ帳がとても羨ましいです。義父さんはちょっと我儘老害気味ですが、レシピを通してお互いの【りほ子愛】を知り、少しずつ仲が改善していくのが微笑ましいです。編集さんや友人達など周りの人々のあたたかさも心地良い作品です。