このレビューはネタバレを含みます▼
傲慢な俺様CEOヒーロー、昔は社長令嬢、いろいろあって普通のOLになったヒロイン。
高校生の頃、窮地を救ってくれたヒーローを素性も知らないけれど、好きになってしまうヒロイン。
再会は、お互いの両親が引き起こしたスキャンダルで、それが原因で、ヒロインは貧乏生活に、
ヒーローは女性不信に。
設定は現代モノなのですが、お話の基本的パターンは、今まで読んできた水島さんのヒストリカルをなぞっているだけなので、かなりがっかりました。
処女だったから結婚とか、現代モノではもっと違うパターンでも良かったのでは?と思います。
ただひたすら蔑まれて耐えるヒロインではなく、それほど私は酷い事した?単なる八つ当たりじゃない?といった冷静な判断が出来ていたので、そこは良かったです。
でも、ヒロインがもう少しヒーローに本当の事を話していれば、こんなに拗れなかったのでは?とも思います。
中盤の甘いシーンは、その後で絶対に、ヒーローが何か分からないけど激おこになることは読めるだけに、ホッと安心出来ました。
エロいシーンもそうですが、ほとんど流れ的には一緒で、設定を変えているだけなので、作者買いしている読者にとっては、新鮮味がなくてあまり楽しめる作品ではないかもしれません。
ヒーローの魅力も読んでいて感じられませんでした。
やっぱり基本DVカップルなんですよね~。
現代モノでもヒストリカルでも同じ様な話を作れるのはある意味すごいです。
でも、レーベルやタイトルで購入された方には、楽しめるお話なのでは?と思います。
イラストの方は、安定のえとうさん。
私はえとうさんは女性の顔も可愛らしく描かれて好きだな~と思いますが、やっぱり男性の表情とか身体とか本当にお上手で、セクシーな場面もあり良かったです。