家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら(コミック)
」のレビュー

家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら(コミック)

琴子/TCB/鷹来タラ

8巻を待ってください、情緒壊れます

ネタバレ
2025年6月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 7巻の表紙が流れてきて、絵柄に惹かれて飛んできたら、1巻からだいぶキャラのサイズが違うので、ちゃんとキャラクター成長していく話かぁ、と安易に読み始めたら、大変なことになりました。

タイトルから分かるとおり、呪いによって恐らく小さくさせられた大魔法使いが、主人公とのもちゃもちゃで呪いが解けて、幸せになる話だろうと思ってましたが、なんか要所要所で言葉にひっかかりが...

大魔法使いの偉業をまとめた絵本の発行が結構昔...?
え...大魔法使いって何歳よ???
とか色んな謎が沸き上がる

大魔法使い様の猫被りも秒殺で取れるので、人間嫌い!人嫌い!な策略系オレ様系主人公と、
養父たちに売り飛ばされそうになってるヒロインの、
ざまぁ系ストーリーかと想像してたら、まぁ全然違う。
心の冷え固まっちゃった主人公が、ヒロインのお陰で心を取り戻し、デロデロになって、自分の使命に立ち向かう、激甘イチャイチャと時々バトルストーリーでした。

6巻まで、謎は色々出てくるし、当て馬もいっぱい出てくる出てくる。
色んな矢印が主人公とヒロインに向かうこと向かうこと→→←←
でも、当て馬とのストーリーでありがちな、勘違いしちゃってワァ!とか、曖昧な態度とっちゃってギャァ!
みたいなのは全然ありません。
ちゃんとお互い言葉にして、行動にして、ちゃんとその時の自分たちの気持ちと向き合うので、変なこじれ方はしません。
ただ、読者がキュンキュンさせられて辛い思いをします。

7巻で、卍を辞して全ての謎が解き明かされます。
そこまで読んだ勘のいい読者なら、ある程度予想が付いてるかもしれないですが、全ての疑問が綺麗に解決するので、そこはめっちゃスッキリします。

だがしかし、まさかのそこで、主人公に使命がある事が判明します。
こいつのせいで、今私はずっと枕を涙で濡らしています。
次巻発売までこのまま放置されるとか、どんな拷問でしょうか。

ストーリーはサクサク進むし、絵柄は綺麗で読みやすい。
変なお邪魔虫は、イライラするような邪魔の仕方はしません。いい塩梅に主人公たちに試練を与えますが、神は越えられる試練しか与えません。
当て馬たちも、主人公たちのラブラブっぷりで立場を弁えているので、良い立ち位置です。

久々の良作で買うのをマジで絶対オススメしますが、8巻が出るまで待ってください。読者の心が壊れます。
いいねしたユーザ26人
レビューをシェアしよう!