うちの息子はたぶんゲイ
」のレビュー

うちの息子はたぶんゲイ

おくら

息子視点

2025年6月20日
レビューを書いてる方の多くがこういうお母さんになりたい、などお母さん視点が多いですが自分はゲイで共感できる所などがすごくあったので自分と比べながら息子視点になって思う事を書かせて頂きます。

世間的にもゲイなどが昔に比べ多様性として認められてきてる中、それでも多様性という言葉で表されてる時点で変わってるのか、普通じゃないのか、そう思ってしまってしまいます。漫画のように学校の男友達を好きになるという事はあります。そりゃ相手が異性が好きなら結ばれないのはしょうがない、相手は悪くない、でも自分も悪くない、相手が「同性に好かれるのは気持ち悪い」と思ってもそれは自分が「同性が好き」というのと同じで人それぞれの思うことであり、どちらも悪いことでは無い、そう思っています。でもどうしても割合的には異性を恋愛対象に見る人が多く、普通に異性が好きで産まれてきたら辛い思いをしなかったのかなとか沢山考えてしまいます。何だかんだ親には話したら分かってくれると思っていても中々言いずらいし、友達にはキモがられるかな。距離が空いてしまうかな、そういう事を考えてしまいます。相手はもちろん自分をゲイだと思っていないので日常の会話で「ゲイは無理」などそういう発言を聞くこともありその度やっぱり心が苦しくなります。例え相手がゲイや同性愛者に対して全然良いと思う!、人それぞれだもん!という人であったとしてもその人がいざ同性と付き合うことが出来るかと言われたらそれは違くて凄く難しいなと普段から感じます。この漫画内のお父さんのように息子は好き、悪気もない、でも無意識にゲイを批判してしまう事などを言ってしまい傷つけてしまうこういう事もしょっちゅうあります。でも言われてる本人は悪意がないのが丸わかりなので傷つきながらも我慢したりもよくあります。本当に難しい…
実際に自分がこの作品、レビューをみて思う事は本当にリアルな事が描かれていてそれに対してキモイなどではなく自分もそういう姿勢で見守ってあげたい、こういうお母さんでありたいなど優しい言葉をかけてくれる人が多くて素直に嬉しいです。
異性愛者が同性を好きになろうとするのは簡単に出来ることじゃない、それは本人も分かってる。「私は同性愛者を好きになることはできないけど人それぞれ!悪い事じゃない!友達としては仲良くしたい!」そう思ってくれるような人が増えてくれる事を願います。
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