のけもの共に祝福を【電子限定おまけ付き】
」のレビュー

のけもの共に祝福を【電子限定おまけ付き】

冬房承

辛口ごめん

ネタバレ
2025年6月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんとしてはすごい思い入れで世界観も構築しキャラも作られたんだと思いますが、どうもそれがから回ってる感じで私には伝わって来なかった。
登場人物たちもセリフは難しい熟語を喋らせてはいるがノリが軽いし、主人公の村の女性が攫われるエピソードは大変惨たらしいのに犯人の生物の扱いがおかしい。
自分の種族の女が出産出来ないからと他種族の女を攫って出産時に女性は大出血で死ぬのに強制的に代理母にするとか、そういう種族は滅ぶべき。
そんな女性に帝王切開ほどこすまではいいけど、産まれた子どもを養育するよう種族に託すのはおかしい。
その子が大きくなったら同じ事くりかえすんだよ。
その種族を生かすなら根本原因が取り除けるまで神としてその種族に繁殖させないようにするべきだろう。
それさえなければ彼らは大人しいんだよって死んだ女やその家族に言えるのか。
そして他との接触を持たずにカモメとの物々交換だけで100年間、生活維持は無理過ぎ。
とかいろいろ納得し辛いことが多くて世界観の構築が独りよがりだなと思うので、下巻はもういいなと。
おなじ竜の生け贄になる作品なら、ものすごい重厚で心に沁みる作品を読んでいるのでそれと対比すると余計に内容がないと思ってしまいました。
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