ネバーランドと渡り鳥
」のレビュー

ネバーランドと渡り鳥

青梅あお

最高の全寮制男子校もの!

ネタバレ
2025年6月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ もともと繊細な心理描写が好きな作家さんではありましたが、上下巻ということで受け攻めそれぞれの掘り下げがあり、下巻はずっと泣きながら読んでました。切ない……でもちゃんと切なさを乗り越えた先の幸せなハッピーエンドがあります。高校生の幼さやまっすぐさ、誰かを愛するということ、誰かを救うこと、ストーリー重視のお話が好きな人はぜひ読んでもらいたい!
全寮制男子校✕ブラザー制度✕主従で、最初は仲の悪かった二人がだんだん惹かれていく……という王道の要素もありつつ、上巻の最終話で燕の過去が明かされることでお話の面白さが何倍にもはね上がります。下巻の最後まで読んでから1話に戻ると、あ〜ここはこういうことだったんだ、ここはこういう風に思ってたんだね、と何度読んでも楽しめる仕組み。お話の構成が天才すぎます!
あと個人的なヘキで言うと攻めで御曹司の椎名の大人になった姿が刺さって刺さってしょうがないです。全人類に見てほしい長髪イケメンすぎる……子供時代も半ズボン+靴下なフォーマルな格好のtheいいところのお坊ちゃんの格好も可愛すぎます。椎名の過去もかわいそう可愛くて、燕と会うことができて本当に良かったね。
読了後の今は下巻の表紙を見ただけで泣きそうです。良いお話でした!
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