お飾り妻は今の暮らしを続けたい!
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お飾り妻は今の暮らしを続けたい!

志波連/ありおか

大どんでん返し

ネタバレ
2025年6月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 父親に不義の娘として不遇される、主人公が嫁に出されるも、嫁ぎ先には夫に愛人がいると言う最近ではよくあるパターン。
しかし、王道と見せかけて全く王道ではありませんでした。
それで★3と言うわけではなく、大どんでん返しの最終章までモヤモヤが止まらなかったのと、大どんでん返しでマリアンヌがちゃんと幸せになる道筋が確定されたのですがラブ甘があまりなかったことに憂いております。。。
えっとまず、夫ルドルフ(侯爵家)と愛人リリアベル(平民)はとても愛し合っていますが、身分違いのため結婚が出来ず、仕方なく正妻枠としてマリアンヌと結婚します。
それはリリアベルも理解しマリアンヌを迎えます。
リリアベルの性格は悪くないです。3人でいる時も気を使え割り切ればモヤモヤしますが、それもまた気にすることでは無いと言うか。
主人公が愛を知らないので成り立つ関係です。
月日は流れリリアベルに子供が出来ますが2人から産まれるわけがない髪色の子供を産んでしまい不貞を疑われてしまってから事態が悪化していくのに比例して読んでる最中にモヤつきが。
悪化するのは当然ですね。自分達の髪色とは違うのですから。
主人公自分の境遇に重ね2人の子供が銀髪であっても2人の子だとフォローします。
しかし、疑う2人の気持ちは埋めることが難しく結局愛し合っていた2人は別れてしまいました。
で。
問題はここからです。
愛人リリアベルが出て行った後、ルドルフが散々不貞を疑った息子アランを突如可愛がり始め、主人公を口説き始めたのが心底が気持ち悪くて仕方ありませんでした(褒め言葉)
後にリリアベルに申し訳なかったと本人には言ってないですが、謝意を胸に秘めてる事を話してましたが、出て行った直後アランを可愛がる過程で自分に似ていることに気づいただろうに、、、いやその時はもう駆け落ちしてるの知ってるから追いかけなかったのか。
いやーキモかったですね〜
そのまま勢いでルドルフと結ばれるんじゃ無いかとひやひやしました。
でもなんだかんだあって本当にマリアンヌを思ってくれてる人と思いを添えられたのは本当に良かったです。

つか、銀髪は結局何だったのか?
マリアンヌとアランはなんで銀髪に?
ここまで書いて思いましたが、アルヴィノに似た設定かも知れないと読んでる途中に気付いたならここまでモヤつかなかったかもしれません。
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