マリッジブルーの僕たちは【コミックス版】
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マリッジブルーの僕たちは【コミックス版】

夏井数

難解といえば難解…だけど意味は解る

ネタバレ
2025年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他の皆さんが難解だとおっしゃっているので、正直読もうか迷いましたが、どうしても興味が勝り購入致しました。結果…作者さんが言いたいことは解りました。結局はΩ母親の不幸を見て育った孝は、Ωを幸せにするという使命に執着してしまい、目の前の本当に愛する存在を見て見ぬふりしています。これが義弟のツトムですよね。逆にツトムはαだとかΩだとかいうものに囚われず迷いはありません!孝しか見ていない。それにΩカップルの力を借りて、孝の目を覚まさせようとして…結果落ち着くべきところに落ち着く。
やっと孝は、Ωを幸せにする=自分の心を犠牲にする必要はないことを学んだのでしょう。αであるツトムを愛していても、間接的に支援する方法はいくらでもある…と。
そういうことを作者さんは描きたかったのかな?と私なりに理解致しました。そしてその感想は同じでなくてもいいのかと思われます。
だけど最後に…太郎くんのお腹の子は、孝の子供ですよね?そして妊娠したのが太郎なこともまた作品のスパイスなのかと。おまけにリバ(私は嫌いじゃない)そして何度も描かれる海の景色の意味を知ると成程と。どこかピリリと辛いメッセージ性のあるお話でした。
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