余命宣告からはじまる婚約者様との最期の一年
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余命宣告からはじまる婚約者様との最期の一年

八橋はち/海野はな

なぜ物足りないのか言語化

ネタバレ
2025年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 星が少ないと目に留まらないので⭐︎5にしてますが、うーん。レビューの高評価が多く購入しました。が!期待値が高かった分、物足りなさが残ります。小説に画を挟んだような。大事なことは言葉で説明して、せっかく綺麗な絵が活かしきれてないのでは?という感想です。
個人的には、ストーリーが簡潔すぎる短編ならば、画で楽しませてほしいところ。しかし、ドレスやヘアセット、小物なども特に目を奪われるようなものはなく、外出先の背景なども特別凝ったわけでもなく。コマ割りもストーリーに合わせてか淡々としており、サラサラっと読めてしまい、もう終わり?というのが正直なところ。キャラの表情も少しずつ変わって2人が想い合うような...こともなく。また、細かいかもしれませんが、1ページ目の最初、紅茶を飲むシーンから始まりますがソーサーを持っているのはなぜ?シリアスなシーンなのにマナーぶち壊し系令嬢?実は破天荒なの?と伏線かと考えましたが全く意味はなく。適当すぎでは?とモヤモヤ。
↓購入を迷う方の参考になれば
ストーリーは【余命わずかな令嬢がこの世を去るまでにしたいことをして婚約者と過ごす。令嬢がしたかったことは全て、婚約者が以前話したやってみたいことばかりで、、、愛に気づいてハッピーエンド!】に絵をつけました!必要なことはボックス文字で説明!というスピード感で読み終える短編。
これを、横取りを狙うヒロインも出て来ず、まどろっこしい恋の駆け引きもなく、純粋に2人の想いだけの漫画は珍しい!短編でも必要な要素は揃ってるから満足感がある!と捉えるのなら買いですね。スタートからゴールに落ちるあみだくじのような。
逆に、2人の間の会話や仕草で「ああ〜そうじゃない!両思いなのに!」と感情のジェットコースターを楽しみたい方には向いていないかも。辿り着くゴールは同じでも、物足りない感が残ってしまいます。
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