S級冒険者が歩む道 ~パーティーを追放された少年は真の能力『武器マスター』に覚醒し、やがて世界最強へ至る~
さとう/ひたきゆう
このレビューはネタバレを含みます▼
漫画版があまりに酷い内容だと思い、原作ではどう描かれているのか気になり(さすがにもう少し丁寧に描かれているだろうと思い)読んだが、さらに酷かった。
登場人物が全員おかしい。
パーティから足手纏いの烙印を押された挙句に追放され、その後必死で努力しているところに助言された場所に行ったら死にかけ、片目を失うという目に遭っているのに、大した恨みにもなっていない主人公。そんな目に遭わせたのに、年単位で謝罪もせず、言うほど気にも病まず、責任もとらずに普通に活動できているヒロイン。さらに気に病まないどころか、仕方ないよねぐらいにしか思っていないパーティメンバー。不運な主人公の心の傷に全く寄り添わず、ヒロインの肩を持ち続ける師匠だかギルドマスターだか。過去の傷に全く寄り添おうとしない身勝手な同行者?のエルフ。
とにかく負の感情・心の傷への向き合い方が薄っぺらく軽い。綺麗事だけはばんばん言う。言葉も軽い。読めば読むほどイライラする作品でした。
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