子爵令嬢ですが、おひとりさまの準備してます！ ……お見合いですか？ まぁ一度だけなら……
松ノ木るな/汐宮ゆき
このレビューはネタバレを含みます▼
人と関わるのが、苦手だからと契約結婚を持ちかけるヒーロー。その条件がヒーロー母親との付き合いで。それは数々の令嬢に断れても仕方ない程に母親を愛しているマザコン野郎で。ヒロインもファザコンで通い婚で良いというヒーローの条件に、父親と一緒にいられると受け入れたヒロイン。しかし、２人はヒロインのお節介で情に溢れた行動の数々で、距離を縮めていく。しかし、最初にヒーローは自分から壁を作ってしまったから、踏み込めなくて。そこにヒーローにとってのコンプレックスの双子の弟が帰国し、ヒロインを取られたくないヒーローはヒロインを家から遠ざける事に。しかし、弟がヒーローのフリしてヒロインに接触し、ヒロインの誤解もあり、張り合う事に。ヒーロー弟は自分の夢と重なるような令嬢であるヒロインに惚れ込み、結婚を申し込む。ヒロインはヒーローに必要とされたい、引き留めて欲しいと思っているのに、チキンなヒーローは何も言えない上に何も出来なくて。だからヒロインは必要としてくれるヒーロー弟と婚約する事に。ヒロインの家に婿入りするというヒーロー弟。しかし、ヒロインは寂しくて。引き留めれてくれなかったヒーローにショックで。それでも自分を必要とするヒーロー弟と結婚へと突き進む。しかしケガによって記憶喪失になったヒロイン。そんなヒロインを騙すヒーロー弟。半年の記憶がなくて何か大切なものをなくしたような気分のヒロイン。そして、ヒーローはヒロイン妹にけしかけられて何とかヒロインの記憶を取り戻そうとヒロインを連れ出すも、ヒロインの記憶は戻らず。そしてヒーロー祖父宅へ向かうヒロイン達。海で溺れてヒーローに助けられて記憶が戻ったヒロインはヒーローを選ぶ。もうすぐで結婚間近だったのに、失恋したヒーロー弟は女々しく嘆く。それに寄り添うヒロイン妹。ヒーロー弟は医師としての使命に生きる日々を送り、ヒロイン妹は美人でモテモテだったのに、行き遅れに。ヒーロー達夫妻は三人の子供に恵まれる。
三十路になっても独身のヒロイン妹は、十年に及ぶヒーロー弟への想いをついに遂げる夜を迎え、シングルマザーになる。そして、ヒーロー弟からの結婚の申し込みの手紙と５年待ってて欲しいという内容で、小さな家で娘と暮らしていたヒロイン妹の元へ、ようやく５年後にヒーロー弟が帰国し、夫婦となる。これは、双子の兄弟と姉妹同士の恋愛物語である。
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