式の前日
」のレビュー

式の前日

穂積

良作。

2014年11月11日
6作品の短編集です。表題の作品をバナー広告で見て興味を持って購入しました。作品に描かれているエピソードとは関係なくとも、それぞれの人が持っている過去の記憶とその時の感情を呼び起こす様な素敵な作品が多いです。(この後、この作家さんの『さよならソルシエ』も書籍で購入しましたが、こちらは好き嫌いが別れるかも。)短編であっても、短編小説でよくあるように実験的な話が意外な展開で発展し結末していないような終わり方で締められるのではなく、しっかりとした設定で最後まで描かれているので、話の好みによって作品の評価は別れると思いますが、読後感もそれぞれとても良いです。原作として映画化されてもおかしくないなぁと思います。女性マンガのジャンルですが、良い作品として一読しておいて損はないです。ただ自分が中学生か高校生の時に読んだとしたらイマイチ理解できない要素はあるだろうなとも感じました。
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