このレビューはネタバレを含みます▼
この作品の表紙と題名にピンと来た自分を褒めたい！ていうか褒めました！構図が美しい。人物の描き方が素敵です。輪郭、首筋から肩のライン。スーツ姿。そしてキャラクターの感情をピッタリ表現している目の描き方！ブラボーです。せっかく良いストーリーの漫画を読んでいても人体のバランスが歪だと気になって話に没入できないことがあるのですが、この作品はスッと入り込めます。皮膚の色や髪の質感、吐息の温度、モノクロ画像からわかるはずがないのに、しっかり感じ取れます。なので圭が初めて凪の自宅でお泊まりしたシーンでは、ベッドの中でバックハグした状態の2人の静かな攻防戦にドキドキしました。凪にハグされた圭の様子が生々しく伝わりましたよね？！ね？！あのシーン好きです。なんだか絵のことばかり言ってるような気がしますがもちろんストーリー展開もすごく良いしセリフの言葉選びも自然で好きです。通常の私だと冒頭で「え？！久々に再会して心の距離もあるのに、圭はなんでいきなり、眠れなかったら連絡しろとか言うの？いきなりすぎない？」と冷めたりするのですが、この作品では幼少期や青年期をサラリと過不足なく描いていて、「ああ、圭はずっと凪のことを心配していたんだなあ」とスンナリ納得できます。それぞれのキャラクターの言動に不自然さや唐突さを感じることなく楽しめました。
続きが楽しみです！！！！
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