俺は何度でもお前を追放する
」のレビュー

俺は何度でもお前を追放する

柳井伸彦/長谷川凸蔵

神構成。

ネタバレ
2025年7月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルが安易な追放ものをいじったギャグ多めのストーリーを想像させますが、中身は大真面目にしっかり考えられており主人公の心情描写も丁寧。
異世界とか魔王といったファンタジー世界ながら、ループものの名作古典SF短編のような起承転結で物語が起伏に富んでいて素晴らしい。4巻完結ですが、読後感は20巻一気読みしたかのような気持ち良さがあります。オススメ。
あえて難点を言うならゲームあるあるの既視感をうまく持ってきてる反面、ゲームをほとんどしてきてない方にはピンと来ない箇所もあるかも。教会への寄付によって聖職者が強くなるとかそういうところかな。
あとは、自動服薬瓶の開発など細かいサブイベントをあまり掘り下げずサッと数コマで流すあたりは淡白だけどテンポが良いのでこれは良かったかも。そういう風に掘り下げすぎず、ストーリー軸をブレさせずずっと一貫してメインストーリー中心に進んでいてテンポ良く読んでいて気持ちいいです。何度も言いますがオススメ。
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