傷モノの花嫁(7) 小冊子付き特装版
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傷モノの花嫁(7) 小冊子付き特装版

友麻碧/藤丸豆ノ介

緻密な設定

ネタバレ
2025年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず、絵がとても綺麗だということ。
これは何をおいても、漫画にとって最重要だと思う。
次に、ストーリーの裾野が広く、かつ目配りが細部に至るまでされている。
敵役が単なる敵役ではなく、どこかしら、うん、うん、そういうことって、あるよね、と思えるような設定になっている。
しのぶお嬢様だって、憎たらしいし何様のような行動ばかりとっているが、甘やかされて育った華族のお嬢様の悲哀みたいなのが、ちゃんと感じられるようになっている。
誰にも羨ましがられる結婚をしなくてはならないという、ある種のプレッシャーみたいなものを感じて、最後は哀れにさえ見える。
そういう意味で、武井にどんな背後関係があるのかも、とても気になるところ。
はたまた、菜々緒に妖印をつけた妖怪の正体など、これから先も目が離せない展開を期待している。
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