皇帝陛下は逃がさない
」のレビュー

皇帝陛下は逃がさない

山野辺りり/五十鈴

ちょっと消化不良

ネタバレ
2014年11月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 親兄姉から可愛がられ、大切にされてきた小国の末姫がヒロイン。
突然、大国の皇帝との結婚が決まり、ゆっくり準備する間もなくすぐに嫁ぐことになる。
ヒロインに用意された部屋は、皇帝の寝室に設置された鍵付きの大きな鳥籠の中で、足枷をはめられ、鎖で繋がれた生活を送ることになる。
ヒーローは変態という設定なのですが、思ったより変態には感じられませんでした。
ソーニャ文庫なので独占欲が強く、執着しているのはよく分かったのですが、もうちょい変態度を上げて、腹黒いならそれなりの描写が欲しかったな~と思います。
ヒロインは無邪気なロリ巨乳なのですが、こちらも、そういう設定を活かした行動が欲しかったです。
3人の側室と対峙する時、噛まずにがっつり嫌味で応戦していたのはちょっと違和感を持ちました。
初めて読んだ作者さんですが、会話が軽快で、特に侍女とヒロインの掛け合いが面白い反面、いろんな出来事が会話の中で説明されて終わってしまう感じで物足りなく感じます。
側室たちともっといろいろあっても良さそうだし、ヒーローを好きになる過程もしっかり描いて欲しかった。
前半はすっごく面白くて、読んでる方もテンション上げていたので、消化不良でした。
ページ数が少な過ぎるんじゃないかな~。
あんまり深読みせずに、軽く読むにはいいと思います。
設定は良かったです。
イラストは、少女漫画っていう感じでしたが、金髪碧眼のヒーローと、ロリロリしているヒロインだったので、合っていて可愛いと思いました。
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